感性は磨ける
写真が上手くなるには、まず写真の基本(技術)をマスターすることです。しかし「写真は感性がなければいけない」と言われます。
カメラの操作方法を覚えても、技術をマスターしても「写真は感性だ」と言われたたらどうすればいいのでしょうか。
感性は磨くことができます。「わたしにはセンスや感性がないから」ダメだなんて決して言わないでください。感性は磨くことができるのですから。ではどうしたら感性を磨くことができるのでしょう。
EOS M5 EF50mm ISO800(オート)1/80 F1.8
良い写真を見る
感性とはどれだけたくさんの引き出しを持っているかだと思っています。そのたくさんの引き出しを持つためには、たくさんの良い作品(写真等)を見ることだと思っています。
初心者だったアシスタント時代。「良い写真を撮るには良い写真を見ろ」とよく言われました。
少し面倒だなと思われるかもしれませんが、この世界には写真が満ちあふれています。ただ写真を見るだけでいいです。電車の中の広告やデジタルサイネージ、雑誌等、また写真集や写真展。見れば必ず頭の中にインプット(記憶)されているからです。そして撮影している時に、記憶の引き出しから、こんなふうに撮ろうと自然に出てくるはずです。またできれば芸術作品や有名な建築物などをみることも良い影響となってきます。
真似をする
そしてお気に入りのカメラマンがいるのなら、そのカメラマンの写真の真似をすることです。その写真集に写真のデータが記載されたり、使用機材が記載されているなら、その真似をしましょう。もし使っているレンズが高かったりしたら、中古品や純正品でなくてもレンズメーカー(シグマ、タムロン、トキナーなど)のものを購入すればいいと思います。
わたしがアシスタント時代、カメラマン木原和人さんのネーチャーフォト「光と風の季節」の写真集に衝撃を受けてから、花の写真を撮るようになりましたが、木原さんが使っていたレンズを中古や安いレンズメーカー(シグマ、タムロン、トキナーなど)で近いものを購入し、真似て撮るようになりました。撮り続けているうちにだんだんと、近づいていき、そしてその作風に違いが出てきました。
真似ることは決して悪いことではありません。真似るうちに、だんだんと個性が出てくるのです。まずはお気に入りのカメラマンの撮り方をマスターするのです。
撮り続ける
写真は毎日撮りましょう。撮影するときは何かに感動したか、何かを感じたはずです。初心者の頃は撮った時の感動や思いが、写真(データ)を見直した時、感動や思いが撮れていないはずです。それはファインダーやモニターの中で感動したところだけしか見ていなくて全体が見れていないからです。余計なものが写っていたり、構図が出たらめになっているのです。
しかし撮り続けていくうちに、ファインダー(モニター)の情報が捉えられるようになり、全体が見れるようになってくるのです。
写真の上達法(感性の磨き方)
- 良い写真を見る
- 真似る
- 撮り続ける
初心者の方がすぐに上達する方法はありません。しかし諦めずに毎日撮っていくうちに上手くなってくるはずです。そのためには写真講座-1〜6の基本をマスターし、感性を磨いてください。必ずあなたも上手くなります。
- 写真講座-1 写真の基本
- 写真講座-2 絞り
- 写真講座-3 シャッタースピード
- 写真講座-4 ISO感度とホワイトバランス
- 写真講座-5 最初のカメラ設定
- 写真講座- 6 写真のフレーミングと基本の構図
- 写真講座- 7 レンズの画角について