写真のフレーミング
どこからどこまで入れるのか、アップで撮るのか、全体を入れるのか、このフレーミング次第で写真の良し悪しが決まってくるのです。
今はズームレンズが一般的なので、このフレーミングを、ある程度自由に決めることができるのですが、その反面フレーミングで迷ってしまうことが多くなりました。
初心者の方はまだ、ファインダーやモニターが隅々まで見れていないので、最初は難しいかもしれませんが、たくさんシャッターを切るようになれば、次第に見えてくるはずです。左の写真は大阪梅田のHEP FIVEです。青空と赤い観覧車の色の対比が印象的でした。キャノンEOS M5に15-45mmで撮影しましたが、広角でフレーミングすると、全体的に散漫になって、青空と赤い観覧車も印象が弱くなってしましました。
ズームレンズを45mm近くまで、ズームして、観覧車と青空だけに絞って、フレーミングし直したものが、右の写真です。だいぶ的が絞れてインパクトも出てきました。
写真は引き算
「写真は引き算」とよく言われます。あれもこれも入れてしまって、自分が感動した肝心なところが薄れてしまうのです。余計なものは入れないで、あなたが撮りたいと思った被写体を、ストレートに表現してください。上の作例では、青空と赤い観覧車に最初目が止まって、広角レンズの写真からどんどん引き算して、結局、赤と青だけにおさまりました。
下の写真は、京都の清水寺の昨年秋の写真です。1枚目のものが清水寺と紅葉を合わせてフレーミングしたものです。
そして下の2枚目の写真は、もう少し引いて、広角ぎみで、三重塔を入れてフレーミングしたものです。空の部分が多くなり広がりが出てきました。紅葉も終わりかけで、左下の方が葉が落ちて残念でした。
そして、フレーミングしたものを、さらに細かく微調整することが「構図」です。
これだけは覚えよう!写真の基本構図
目の前の風景(被写体)を切り取るのがフレーミングです。そしてその切り取った範囲を、微調整して整えるのが構図です。切り取った範囲をうまく、配置していきましょう。
写真は「絵心がないといけない」と言われる方がいますが、絵心がなくても、基本の構図を知っていれば大丈夫です。しかし、この構図を知っているのと、知らないのでは大きな差がでてしまいます。同じ被写体を撮っても構図次第で写真の雰囲気が変わってしまうからです。写真の上達のために、まず基本的な構図を覚えてみましょう。
日の丸構図
まず、ど真ん中の構図、素人構図と言われますが、立派な構図の1つです。明確に撮りたいものがあったり訴えかけるような写真を撮りたい場合に使います。真ん中にピントを合わせて、背景がボケるように、絞りを空けて(開放値)撮影すると真ん中の被写体がクローズアップされてきます。
2分割法(シンメトリー構図)
上下もしくは左右が均等になるよう、中央で2分割した構図で、整った印象を与へ、建物や木々など川に映る風景が印象的になります。ただ被写体によっては平凡になるので、上下の比率を変えて撮影しておきましょう。
3分割法
構図の代表と言えるのがさん3分割法です。画面を縦横ともに三分割し、その交点に見せたいものを配置する構図です。各枠線の交点(赤丸)に重要なもの、見せたいものを配置するテクニックで、これだけでも覚えておけば色んな場面で使えます。
ファイ・グリッド(黄金律)
この手法は「ファイ・グリッド」と呼ばれ、「三分割法」のバリエーションです。(黄金律)
この他に様々な構図がありますが、後でこじつけたような構図ですので、基本の構図をマスターできたら、思い切り自由に撮影してみましょう。
- 写真講座(基本)-1 写真の基本
- 写真講座(基本)-2 絞り
- 写真講座(基本)-3 シャッタースピード
- 写真講座(基本)-4 ISO感度とホワイトバランス
- 写真講座(基本)-5 カメラ設定は絞り優先かプログラムA
- 写真講座(基本)- 7 レンズの画角について
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