11月1日から来年の3月31日までリニューアル工事で休園になる長居植物園で見つけた真赤な果実。夕方の斜光に照らされてとても美味しそうに見えたのは、ミズキ科ミズキ属の落葉小高木のサンシュユ(山茱萸)の実であるそうです。
グミのような赤い実ーサンシュユの実
真赤でとても美味しそうに見えるサンシュユの実ですが、一応食べられるようです。熟していない実は渋くて酸味があるようですが、熟すと甘みも出るようで、東ヨーロッパなどでは、コーネリアン・チェリー(Cornelian Cherries)と呼ばれ、ジャムなどにして食べられているようです。
原産地は中国や朝鮮半島で、江戸時代に朝鮮から薬用として入ってきたようで、実は干して種をぬいたものが生薬として使われており、山茱萸(さんしゅゆ)と呼ばれているようです。また果実酒もつくられ、滋養強壮、疲労回復、冷え性などに効くようです。
秋に赤いグミのような果実をつけるので、アキサンゴ(秋珊瑚)と呼ばれているサンシュユの実、空に向けて青空にぬくととても絵になりそうです。