遠いロシアからやってくるカモたち
毎年冬になると、日本全国に越冬するためにやってくる渡り鳥。その中でも一番多いのはカモ類であるようです。いつも公園の池などにいるイメージがありますが、カモたちは遠くは北極圏から、その多くはロシアからやってくるそうです。その飛行距離は約4000キロというとんでもない距離です。(カモ類に人口衛星の送信機をつけて、飛来経路を追跡)
一概にカモと言っても、日本に渡ってくるものだけで約30種もいるそうで、よく見てもなんというカモなのかさっぱり分かりません。ちなみに私たちになじみのあるカルガモのほとんどは渡り鳥ではなく留鳥であるようです。
大阪の鶴見緑地公園の鶴見緑地大池にはたくさんのカモたちが集まってきて、オナガガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、マガモなどがいるようですが、皆さんはどれがオナガガモかわかりますか?
先ほど約4000キロの距離を飛んで渡ってくると言いましたが、地上をヨチヨチ歩いている姿からはできません。しかし、カモたちは時速70キロの速さで飛ぶことができる飛翔能力を持っているそうです。また、寒さにも耐えられるように羽毛が密集し、内側には綿羽(ダウン)が隙間を埋め、そしてさらに、羽毛に尾の付け根にある分泌腺(尾脂腺)から出る脂をくちばしで塗り、撥水性を保っているそうです。
一見、地味に見えるカモですが、とんでもない距離を飛んで来ているんですね。この冬も皆さんの住んでいる近くの公園の池にいるはずです。是非写真に撮って、なんというカモなのか調べてみるというのもいい..カモ..しれません。