鮮やかな紫色の実に惹きつけられて、近寄っていくと、そこには「コムラサキ」とありました。クマツヅラ科ムラサキシキブ属、原産地は日本、中国、朝鮮、台湾とありました。
コムラサキームラサキシキブより小さい
写真で見ると何だかブドウに似ているように見えますが、もっと小さな実で、直径3〜4mmほどです。鮮やかな紫色の実をつけ、ひときわ目立っています。また、このコムラサキに似た「ムラサキシキブ」という低木がありますが、そのムラサキシキブよりも少し実が小さいためコムラサキと付けられたようです。
ちなみに「ムラサキシキブ」と付けられたのは、江戸時代の植木職人が、「源氏物語」の紫式部になぞらえて付けたと言われているそうで、当時は、実紫(みむらさき)、玉紫(たまむらさき)と呼ばれてたようです。
コムラサキの花は今回は撮影できませんでしたが、とても小さく約3ミリほどの花を咲かせるそうです。しかし花はほとんど目立たず、コムラサキの特徴といえばやはり、その実です。花期が終わると実は緑色の実をして、時間とともに紫色になっていくようです。
ちなみに花言葉は「聡明」「気品」「知性」で、誕生花は11月15日です。
美しい紫色の実をならせるコムラサキ、これからの時期が撮影のチャンスです。鳥たちに食べられる前に是非撮影してみてください。