梅林
京阪、OSAKA METROの天満橋駅を下車し地上へ上がり、OMMビル沿いを東へ進み大坂橋を渡ると、京橋口(門)に行き着きます。門を入り道なりに進むと右手に内濠越しに大阪城が見え、さらに進むと天守閣に登る極楽橋があり、そのまま進むと大阪城梅林の石の看板があります。
内濠の東側にあり、約1,100以上、約100品種の梅が広い敷地に植えられています。1月下旬〜3月下旬まで咲いていますが、見頃は2月中旬〜3月上旬。
月の桂
(つきのかつら)白加賀
(しらかが)黒雲
(くろくも)
楊貴妃
(ようきひ)筋入茶萼
(すじいりちゃがく)八重海棠
(やえかいどう)
八重祭笠枝垂
(やえまつり
かさしだれ)呉服枝垂
(くれはしだれ)司枝垂
(つかさしだれ)
この梅林は1974年(昭和49年)3月に開園したそうです。大阪市が、かっての大阪の花の名所をとり戻し、身近でお花見が楽しめるようにすすめた「花の公園」づくり第一号として、とくに大阪を代表するこの地を選び、創立100周年を迎えた府立北野高校の六稜同窓会の協現在に至っているそうです。
この年は暖冬の影響もあるためか、早めに咲いていました。
「大阪城公園鳥だより」によると、大阪城公園は野鳥の密度が高いことが魅力であり、梅花の時期はメジロも来るようです。
面積:約1.7ha 種類:約92品種 本数:約1,150本
江戸時代、長い石段(雁木)だった雁木坂(がんきざか)から撮影。
桃園
桃園は大阪城公園の北側、北外堀の前に桃園があります。梅林に比べるとこじんまりして、今年植えられた若い木もあるので、少しガッカリしますが、13種類、165本の桃の木があり、早咲きから遅咲きまで4月下旬まで咲いています。
桃の花は日本に弥生時代、中国から伝わり、平安時代に桃の節句に飾られるようになったとのことです。江戸時代に品種改良が行われるようになり、今も多くの人に愛されています。
桃園の後ろには大阪ビジネスパークのビル群が。
桃園の後ろには桜の木が植えられおり、桃と桜の花のコラボが見れます。
一本の花に紅白の花が咲く珍しい源平桃(げんぺいもも)。
上の桃は源平、左は立源平。源平の花はピンク色が濃く、立源平はピンク色が薄い。
菊桃
菊桃は、花弁が細長く菊(きく)の花に似ていることから菊桃と呼ばれるように。
左手前が菊桃(ピンク)右奥が菊桃紅
桜
西ノ丸庭園の桜
大坂城二の丸の内、本丸の西に広がるこの一帯を「西の丸」と呼び、本丸に次ぐ要地であったようです。豊臣秀吉の弟秀長の屋敷がここに置かれたと推定されており、秀吉没後には正室の北政所(おね)が一時住んでいたことも。続いて徳川家康が伏見からここに移って本丸の天守に対抗する天守を築いたようです。大坂の陣後、大坂城が徳川幕府によって再築されると、幕府の蔵が立ち並び、これらの蔵は鍵の数から「いろは四十八蔵」とも呼ばれたようです。
「西の丸庭園」はソメイヨシノを中心に約300本の桜があり、関西で人気が高く、毎年大勢の花見客で賑わう桜の名所です。夜桜のライトアップや遅咲きの八重桜、大阪府の「桜の標準木」も設置されており、この木の咲き具合で大阪府の開花宣言がされているそうです。
大阪城公園の桜
大阪城公園全体で、なんと3000本の桜があり、公園内で桜が楽しめます。
ソメイヨシノより早く咲く、蜂須賀桜の木にヒヨドリが。大阪城公園にはたくさんの鳥たちが集まり、コマドリ・コルリ・ノゴマ・シジュウラ・エナガ等が観察でき、たくさんのバードウォッチャーが撮影で賑わう光景も見られます。
このように大阪城公園には梅・桃・桜と3つの日本の花の写真を楽しむことができるので、写真初心者の方には是非写真を楽しみに行っていただきたいです。