ボケ本来の役割(絞りの効果)
写真の最大の魅力の一つは、写真のボケ(背景のボケ)です。背景がふわっとボケていたり、丸い光のようなものでボケていたり、雰囲気があっていい感じです。
しかしこのボケにだけ注目が集まりますが、本来はピントがあっている被写体が浮かび上がるように、視点がそこに集まることこそが、本来のボケの役目なのです。
キヤノン EF50mm F1.8使用(F1.8にて撮影)
背景をぼかすための条件
背景をぼかすためには、いくつかの条件が整っていなければいけません。
- 絞りを開ける(開放値に近い絞り)
- 標準レンズ(50mm)以上のレンズ、望遠レンズ
その上で、次の条件である場合
- 被写体に近づく
- 背景が遠い
下の図 ↓ にあるように、被写体に近づいた時、背景が遠いほど、よくボケます。
レンズによってボケ方が違う
レンズによってもボケやすいレンズとボケにくいレンズがあります。ボケ安いレンズとは、よく言われる明るいレンズ、つまりレンズの開放値が明るい高価なレンズのことです。レンズの構造上どうしても開放値を明るくし、解像度を保とうとすると、大きくて、高価なもの(使用レンズ)が必要となります。
開放値が明るいレンズの方が絞りの穴の大きさが大きいので、ボケやすくなり、開放値が暗いレンズは絞りの穴が小さくなるので、ボケにくくなります。
暗いレンズ(標準ズーム等)でぼかすには
しかし暗いレンズであっても条件が整えば、綺麗なボケになります。
標準ズームEF-M 15-45mm 45mm側 F6.3開放値で撮影
上の写真は、標準ズームの望遠側で目一杯近づき撮影したものです。
背景の桜の間から陽が差し込み、綺麗な丸いボケになりました。標準ズームでも、使い方次第で、ボケの効果を生かすことができます。
今回ボケについて述べましたが、どんなレンズでも目一杯、被写体に近づくことが最もボケを生かした写真になります。是非、実践してみてください。
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