キヤノン EF50mmF1.8STM
単レンズの代表といえばやはり、キヤノンのEF50mmF1.8STMではないでしょうか。前レンズが25年という長きに渡り、愛されてきたが、2015年5月にリニューアルされて、AF駆動にSTM(ステッピングモーター)が採用され静かで滑らかなAF動作となっている。またマウントも従来の樹脂製から金属製に変更されています。
重量は160g フィルター径49mm 本体サイズ69.2mm(最大径)×39.3mm。非常にコンパクトである。そして魅力的なのがその価格。2020年12月31日現在価格コムの最安値が13,810円と驚きの安さで、キャノンの種まきレンズと言われています。
値段もさることながら、ズームレンズでは無いレンズの明るさ。F1.8という開放値(レンズ絞りの最大値)。そのボケ具合は、人を惹きつけてやまないものがあります。
単レンズの魅力を凝縮
私の大好きな花の写真でもその効果は明らかです。
長居公園にて冬の花、スイセンを開放値F1.8で撮影。
大阪城公園で朝露に濡れた葉を撮影。
左の写真がF1.8の開放値で撮影したもので、後ろの葉の形が分からないほどボケています。ボケの魅力は被写体だけがクローズアップされて、単純化されるところです。
草花の撮影でもその効果はあらわれますが、撮影撮影倍率0.21倍 最短撮影距離0.35mとなっていて、思ったより近くまで寄ることができませんので、花の撮影を中心とされる方はマクロレンズが必要かもしれません。
までそのボケの効果は人物撮影でも発揮されます。
人物撮影の場合は手前の目にピントを合わせます。ピントの合う範囲が1点だけですので、しっかりとホールディングして体が動かないようにしましょう。
このEF50mmF1.8STMのレンズはフルサイズカメラのレンズとなりますので、APS-Cサイズのミラーレスカメラで使用する場合はアダプター(EF-EOS-Mマウントアダプター)が必要となり、AF動作が少し遅くなるのと、焦点距離も1.6倍となり、80mmの焦点距離になりますので、気をつけてください。
APS-Cサイズのミラーレスカメラには多少の不便があるにしても、このレンズは初心者の方にとっての入門、単レンズとしてオススメできるレンズです。