光のあるところに必ず影があります。その光と影の影を強調し、影絵のように被写体をシルエットに撮影するテクニックです。
朝陽や夕陽をバックにする
朝陽や夕陽は人の心に感動を与えてくれます。その朝陽や夕陽を背景に撮影すると必ず、撮影者と光源との間のものは影になってきます。その間のものが、人物であれ、木々やビルであれシルエットとなって強調されてきます。単に露出を背景に合わせるだけでも良いですが、さらにマイナス補正にすることで被写体のフォルムが強調され、シルエットとなり、朝陽や夕陽も美しさが際立ってきます。
カメラを持っている女の子は、お母さんと一緒に朝日の写真を撮りにきたのでしょう... その写真を撮りにきた母娘を後ろからシルエットにして撮影。朝日を背景に母娘を撮ることで写真にストーリー性が生まれました。
冬の朝日を枯れ木をシルエットにして撮ってみました。木々の枝が模様のように美しく強調され、木々の力強さを感じました。
逆光で伸びた影をねらう
日没間際、都会の駅前を行き交う人々を、陽が傾いた光で、あえて人物に露出を合わせるのではなく、アンダー気味にして、伸びた影をとらえることでインパクトのある作品となります。
時間帯やタイミングが大切なので、迷わず撮ってみましょう。こと時も何枚もシャッターを切り、写真の偶然性に賭けてみました。
大阪駅ビルから、駅前の広場で移動中の人々のシルエットと影を撮ってみました。長く伸びた影が、影絵のようになり、面白い写真となりました。
時間帯さえあえば、露出をアンダーにすることで、比較的に簡単に撮影できますが、シルエットになる被写体によって印象が変わるので、被写体になるものをよく選ましょう。