日本では1月〜4月に花を咲かせ、クリスマスよりもずっと暖かになってから見かける「クリスマスローズ」。ではなぜクリスマスでもないのに「クリスマスローズ」と呼ぶのでしょうか?
クリスマスローズ
実は、ヨーロッパでは花の少ない12月、クリスマスの頃に白い花を咲かせる、ヘレボルス属原種の1種類ニゲル「ヘレボルス・ニゲル」のことを「クリスマスローズ」と呼んでいるのだそうです。日本ではこのヘレボルス属全体をさして「クリスマスローズ」と呼んでいるので、ややこしくなっているみたいです。
日本で流通している「クリスマスローズ」はヘレボルス属の「オリエンタリス」で、春に花を咲かせる種類のようです。そしてまた「クリスマスローズ」は薔薇でなくキンポウゲ科で、ではなぜローズというのかと申しますと、‘’クリスマスに咲く薔薇のような花‘’と言われたことからだそうです。
クリスマスローズ花は下を向いているが特徴で、撮影者泣かせな花の一つです。その下を向いている姿は、花言葉にも、「私を忘れないで」「追憶」「不安を取り除いてください」とあらわれています。
花の中に種房ができ、5月のゴールデンウィーク頃には、種房が弾けて、種子を採取することができるそうです。
下を向いて撮りにくい花ですが、そこは腕の見せ所。また来年撮影にチャレンジしてみてください。