藪の中で、ひっそりと花を咲かせる「ヤブラン(藪蘭)」は、その名の通り、“藪の中で咲く蘭“から名付けられましたが、しかしヤブランはユリ科ヤブラン属です。
万葉集で詠われているーヤブラン(藪蘭)
ヤブランは8月から10月まで、夏から秋まで花を咲かせる常緑性の多年草です。花の色は薄紫色で、花の後の藍色の実も美しいです。日本には、ヤブラン、ヒメヤブラン、コヤブランの3種が自生し、園芸品種が20ほどあるそうです。
原産地は日本や東アジアで、日本では藪などで普通にみられ、古くから緑化などで用いられてきました。万葉の時代から“やますげ(山菅)“と呼ばれていたそうで、万葉集には10首以上詠われているようです。
またヤブランは古くから生薬として使われており、根の肥大した部分を乾燥させたものが大葉麦門冬(だいようばくもんどう)といい、滋養、強壮、咳止め等に用いられているようです。
花言葉は、「隠された心」「忍耐」「謙遜」で、草の中でひっそり咲く控えめな姿から「隠された心」とされたそうです。誕生花は9月20日、10月6日、10月26日です。
ヤブランの花は、とてもかわいいですが、小さく撮影しにくいかもしれませんが、寄れるところまで近づいて、背景のボケを生かしてみてください。
メモ
EF50mmF1.8 STM 絞り優先F2オート、EF-M18-150mmF3.5-6.3 プログラムオートにて撮影