空を見上げると、白く長い雲、飛行機雲が青空に見える時があります。何故、飛行機の飛んだ後にできるのか考えたことがありますか?
氷の粒でできた飛行機雲ー普通の雲と同じ
飛行機雲は、空に浮かぶ雲と同じ、氷の粒が集まったもので、飛行機雲のタイプには、大きく2つにわけられるようです。1つ目はエンジンの排気ガスがつくるもので、排気ガスに含まれる水分が、上空の冷たい外気で急速に冷やされて、氷の粒にとなるためであるのと、2つ目は高速で飛ぶ飛行機(翼やプロペラ)の後ろの気圧が下がることで、空気が膨張して冷却され水蒸気が氷の粒とあるためであるそうです。
長く残る時とすぐに消える時の違い
飛行機雲は、長く残る時と、すぐに消えてしまう時があるようで、上空の空気の乾いているときは、周囲の空気とすぐに混ざって消えてしまい、空気の湿っているときは、長く残るそうです。
このことから、天気を予想することができ、低気圧が接近し湿った空気に覆われるため、「飛行機雲が長いと天気が崩れる」と言われ、高気圧に覆われて水蒸気も少なく大気が安定して晴天が続くときは、「飛行機雲がすぐ消えると晴れる」と言われているとのことです。
雲と合わせて撮影ー撮影方法
飛行機雲を撮影するには、飛行機と長い雲を入れるので、標準ズームで十分カバーできます。また、露出はカメラが示す数字(露出)よりも1段くらいアンダーにすると(露出補正)、空が濃く青くなり、白く長く伸びる雲が強調されます。
そして、近くに雲がある時は、少し引いて(広角側)にして、一緒に入れると写真に動きが出てくると思います。
また、雲の多い時は、雲の間に飛行機雲が来るまで待って撮影するのも面白いかも知れません。
建物などをいれて撮影
飛行機雲だけのアップを狙うだけでなく、まわりの建物などをいれて撮るのもいいかもしれません。
飛行機は空高く、すぐにはなくならないので、焦らずにまわりのものを見て、その建物などのデザインを活かして撮影してみるのもいいかもしれません。
その場合はどちらが主役になるのか考えてフレーミングをしてみましょう。
飛行機雲は色んなところで撮影中、予想外に現れることが多いので、現れたら”ラッキー”くらいの気持ちでいる方がいいのかもしれません。
メモ
EF-S 18-55mm F3.5-5.6 、 EF-M 18-150mm F3.5-6.3 プログラムオート 露出補正−1