レンズの画角
皆さんは画角という言葉を聞かれたことがあるでしょうか。画角とは、写真を撮った時、カメラの位置から実際に写った写真の範囲を角度で表したものです。
レンズの焦点距離によって写る角度は決まっており、焦点距離が長い望遠レンズは画角が狭くなるため、写る範囲も狭くなり、逆に焦点距離が短い広角レンズは画角が狭くなるため、写る範囲が広くなります。写る範囲が広いレンズを広角レンズ、写る範囲が狭いレンズを望遠レンズと言います。
そしてこの画角でレンズの種類を表わすと
- 約60°以上のレンズを広角レンズ(35. 28. 24. 20mm等)
- 約45°くらいのレンズを標準レンズ (50. 70mm等)
- 約30°以下のレンズを望遠レンズ(85. 100. 200mm等)
大体なくくりですが、実際は35mmレンズは準広角と言ったり、85〜135mmくらいを中望遠、400mm以上を超望遠と言ったりします。
またAPS-Cのミラーレスカメラではイメージサークルが小さいため、実際のレンズの焦点距離を1.5〜1.6倍しなければなりません。ややこしいですが、15mmであっても実際は約24mmとなります。
実際の写真で画角の違いをご覧ください。(15mm)等、カッコで表しているのはAPS-Cレンズの表記です。
どうですか、24mmと315mmの違いに驚かれましたか。これほどレンズの焦点距離によって写る範囲、画角が変わってくるのです。ちなみに24mmの画角は84°で、300mmの画角は8.2°になります。
初心者の方にオススメのダブルズーム
そして、これはAPS-Cのミラーレスカメラの、標準ズーム(最初から6枚目まで)と望遠ズーム(7枚目以降)で撮影したもので、この2本があれば大体のものが撮影できるのではないでしょうか。普通の望遠ズームレンズといえばかなり大きくて重くなるものですが、APS-Cのミラーレスカメラの望遠ズームはかなり小さく設計されています。開放値は暗いですが最初にセットで購入する方が、バラバラで購入するより安く値段設定がされていますのでオススメです。標準ズームは普通15−45mmですが、約24mm–72mmに、また望遠ズームは55mm–210mm ですが、約82mm–315mmになります。
また、広角レンズはブレにくく、望遠レンズはぶれやすいと聞かれたことはなでしょうか。それは本当で、望遠レンズは写る範囲が狭いため、わずかな手ブレでも影響を受けやすいからです。最近は手ぶれ補正がほとんどのカメラについていますが、それでも望遠レンズで撮影すると時は、しっかりとホールディングしてください。だいたいブレないシャッタースピード速度は焦点距離の数字の数のシャッタースピードが必要と言われています。(100mmの焦点距離→1/125のシャッタースピード)
- 写真講座(基本)-1 写真の基本
- 写真講座(基本)-2 絞り
- 写真講座(基本)-3 シャッタースピード
- 写真講座(基本)-4 ISO感度とホワイトバランス
- 写真講座(基本)-5 カメラ設定は絞り優先かプログラムA
- 写真講座(基本)- 6 写真のフレーミングと基本の構図