実際よりも明るくしたり、暗くしたりしてイメージを作りだす時に用いる手法のことで、単に露出オーバーやアンダーとは違う意図的な手法のこと言います。
長居植物園内の白いベンチに夕方の斜光があたっていたので、ハイキーとローキーで撮影してみた。左は白いベンチの白をイメージして、露出をオーバー気味にし(ハイキー)、右は光のあたっている光を強調して露出をアンダー気味にして(ローキー)みました。ハイキーの方は、明るく楽しそうな雰囲気に、それに対してローキーの方は、これから何かが起こりそうな暗いイメージなりました。同じところで撮影した写真でも、イメージが変わってきます。
ハイキー
見ためよりも明るく撮影し、明るい印象にした写真をハイキーな写真といいます。適性露出よりも明るくすることで、全体に明るくし、光の強さを強調します。イメージとしては柔らかく幻想的になります。露出はカメラが示す数値よりも、露出補正を+側にします。(+1〜+3) 最初のうちは露出補正の数値を変えて、何段階か撮ってみましょう。
適正露出とは 、明るくもなく、暗くもない、ちょうど良い明るさ
曇りの時、桜の花を空に向けて爽やかな印象にする為に、露出補正を+2にする。
長居植物園のベンチ。手前に花を入れてボケさせ、白いベンチのイメージに合わせて、明るいイメージに。プログラムオートで、露出補正を+側にして、何段階か撮影。
逆光のスイセンの花を、明るくプラス側にすると背景が明るくなってハイキーなイメージなった。
ハイキーのイメージ
- 明るく爽やか
- 幻想的
- 柔らかく優しい
ローキー
見た目よりも暗い印象の写真をローキーな写真といい、ハイキーの時と逆に適正露出よりも暗くすることで、怪しさや重厚感を演出します。露出は露出補正をー(マイナス)にして暗くします。
建物の一部に陽が射していてたので、あえて暗め(アンダー)にして閉ざされた入り口の奥に何かあるように印象づけてみました。
長居植物園のコスモス。夕方の斜光で、背景の木々は暗くなり、コスモスの花だけに光があたっていたので、花だけを強調するために、露出を−側にして暗めに撮影。(-1〜-3)
雨の夜、駅構内の階段を、マイナス補正して雨の夜の暗いイメージに。
ローキーのイメージ
- 重厚感
- 暗く重い
- カッコイイ
- 退廃的
明るい爽やかな雰囲気を演出する時はハイキーを、また暗く、重い、重厚感を演出する時はローキーに。その状況に合わせて、露出を変えて、何枚も撮影した中から、一番いいものを選んでいきましょう。
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