今年も桜が散ってしまい、少し寂しい気がします。しかし、その寂しさを覆うように、春はたくさんの花が咲いています。その中で、よく見かけるハナミズキの花、一青窈さんの歌で有名になりましたが、どんな花なのでしょうか?
ハナミズキ(花水木)
ハナミズキは、アメリカを代表する木で、最も愛される花の一つのようです。明治時代にワシントンにソメイヨシノを送った、その返礼として日本に送ってきたのが、始まりだそうです。
ハナミズキはミズキ科で、10mくらいまで成長し、花の色は白・ピンク・赤があり、開花は4〜5月です。花のように見えるのは実は総苞片(そうほうべん)と呼ばれる葉っぱで、本当の花は中心に密集している花序(かじょ)というものです。そして、花のように見える総苞片の役割は、ここに花があることを鳥や虫たちに教えることなのだそうです。
秋になると、大きな葉は真っ赤に紅葉し、冬になると実は赤くなり、鳥たちに人気があり、ヒヨドリやムクドリが集まってきます。
ハナミズキの花言葉は、『私の思いを受けとめてください』『華やかな恋』『永続性』『公平』『返礼』です。
一青窈さんの歌で有名になった「ハナミズキ」ですが、歌詞の背景には、アメリカ同時多発テロによって愛する人を失った友人からもらったメールをきっかけに、歌詞を書き上げたと語られています。
日本人が桜を愛するように、アメリカではハナミズキが愛されています。どのような時にも心を慰めてくれる花が、どの国にもあるようです。そのような花をこれからも撮り続けていければと思っています。
メモ
全ての写真、標準ズーム15-45mで撮影 プログラムオート ISO感度オート +2/3〜+1露出補正