逆光をねらう
写真を撮っていると、よく逆光だからダメだと言っている方が多い。確かに、被写体が暗くなってしまって、どうして良いのかわからないという方が多いのではないでしょうか。
上の写真は、同じ木を順光と逆光で撮り比べたものです。順光も確かに綺麗なのですが、逆光に比べると明らかに逆光の方が、インパクトがあって綺麗です。光が紅葉の葉を透過しているのがわかるでしょうか?特に薄い葉や花は光を透過して透き通って見えてくるのです。
実は料理写真でも逆光や反逆光の方が、綺麗に美味しそうに撮れるのです。輪郭が光ってきて、明るい部分と暗い部分、明と暗の中間部分、があって形状がはっきりして、光るところに輝きが出てきて美味しそうに見えるのです。人物でも同じです、髪の毛等が光り、輪郭がはっきりしてくるのです。
しかし問題は、被写体が暗くなるのをどうすればいいのでしょうか?
露出補正を+側にして、+1〜2の間で何枚か撮ってみればいいのです。何枚か撮るのは、ミラーレスカメラの小さなモニターでは、明るさが判断できないからです。少し明るさが違うだけで、与えるイメージも変わってきます。
写真は光でできているとお聞きになったことがあるでしょうか。また、光と影で表現されます。被写体に当たる角度によって美しくもなれば、平凡にもなります。ひょっとしたら、朝あなたが毎日通る道にも、光の状態によって輝く被写体があるかもしれません。