大阪鶴見緑地公園内にある咲くやこの花館は、国際花と緑の博覧会の開幕にあわせて1990年に開館し、1991年に再オープンして以来、たくさんの植物好きな大阪市民を楽しませてきました。
地上2階建、高さ約30m、建築面積約4,750㎡の建物で、国内最大級の大温室であり、世界中の約5,500種の植物が集まっています。
熱帯雨林室
入り口を入ると、そこは熱帯雨林室となっていて、熱帯ジャングルの樹木に着生するカトレアやバンダなどが色鮮やかに飾っています。そして世界に分布する約25,000種類のランの70%が樹木に着生しているそうです。
「絞め殺しの木」で知られる、恐ろしいガジュマル。別の木の上で芽を出し、その根が宿主に巻き付き、さらに地面に伸び、宿主が最後には抱かれて締め付けられたようになり、枯れてしまうようです。
ロータスガーデン
熱帯雨林室にあるロータスガーデンには、赤、白、紫、黄などカラフルな熱帯スイレンが、28°C前後に保たれた水の上に浮びんでいます。
子供を乗せられほど大きくなる、オオオニバスもあり、一年中熱帯スイレンが見られるようです。
熱帯花木室
ハワイやタヒチの美しい風景をイメージして作られた、熱帯花木室には、ハイビスカスやブーゲンビレア等の代表的な花木から、バナナやパイナップル等の実の姿も見られます。
アルゼンチンからパロボラッチョが咲くやこの花館にやってくるまでの様子が詳細にパネルに書かれています。
パロボラッチョはスペイン語で「酔っ払いの木」を意味します。語源の一説には、アルゼンチン北部の先住民が、「パロボラッチョの材のお椀で発酵させてお酒をつくった」ことからのようです。
トロピカルガーデン
完全に室外の庭園で、南太平洋の島々のムードを演出しています。
ハイビスカスワールド
メディタレニアンガーデン
地中海式気候の地域、オーストラリア、アフリカ南部等の植物で構成されており、南アのゴクラクチョウカ、オーストラリアのアカシア、砂漠のオアシスで有名なピンク色の花をつけるタマリスクなどが見られます。
乾燥地植物室
アフリカや南米、オーストラリアなどの乾燥地に生育する植物が地域ごとに分けて見ることができます。
デザートガーデン
屋外で育てられるサボテン、アガベ、プヤなどが、生育されていますが、乾燥地の植物が寒さに意外と強いことが分かっています。
ロックガーデン
高い山などの植物を栽培するガーデンで、耐暑性のある山野草や球根植物があり、ウッドランド部分では春にエビネやハンカチノキが人気だそうです。
役立つ植物広場
プチイングリッシュガーデン
小さなイングリッシュガーデン。春から秋まで様々な宿根草や一年草が楽しめます。
高山植物室
高山植物室は標高5000m辺りまでの植物があり、年中20°C以下の温度が保たれていて、ヒマラヤ、中国、日本、ヨーロッパ、アメリカなどの地域に分けられ、自生地の環境に近い姿で見ることができるそうです。
極地植物室
南極、北極の植物が展示されています。
フラワーホール
音楽会や様々なイベントができるフラワーホール。コロナの影響で残念ながら、今は使用されていません。コロナの終息を願うばかりです。
咲くやこの花館は、花の少ない冬や夏に来ても、花を楽しむことができます。是非花博公園に来た時には立ち寄っていただきたいスポットです。ちなみに大人500円、中学生以下無料となっています。
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