以前にも書きましたように、この世界の自然光や人工光には、色温度が違っていて、夕日などの低い色温度(2000〜3000K)の時は赤く、曇りの時は色温度が高く(7000K)なり青くなります。人間の目は調整しているので、そう見えません。
カメラで写真を撮るとき、白いものを白く写すためにホワイトバランス機能が付いていて、オートにすればカメラが判断してホワイトバランスを変え(補正)てくれます。
雨の日のホワイトバランス
しかし微妙な色を再現したい時に、オートでは補正しきれない時が出てきます。今回は微妙な色合いの花、紫陽花で雨の日に、カメラのホワイトバランス機能をテストしてみました。
この日は朝から雨が降って空が白い雲に覆われ、撮影時にも雨が降っていました。ホワイトバランスを くもり(6000K)に設定して撮影したものです。微妙な色の紫陽花でしたが、ほとんど変わりなく撮影できました。
ホワイトバランスをカメラ任せのオートで撮影したものですが、若干、赤紫のような色となってしまいました。
太陽光(5200K)は若干青くなり、日陰(7000K)はオートに近く赤くなりました。
白熱電球(3200K)や白色蛍光灯(4000K)は、色温度が低いので、撮影時の色温度がおそらく約6000〜6500K)くらいでしたので、青くなってしまいました。またストロボは色温度が記載されていないのですが、少し赤くなってしまいました。
実際の色は撮影者本人しか知らないので誰にも本当の色はわからないのですが、しかし色の微妙な差のある紫陽花は実際の色と合わせたいものです。
この日はホワイトバランスをオートで撮影しはじめたのですが、紫陽花の花のアップを撮影して実際と写真の色が違ったのでホワイトバランスを色温度に合わせて撮影し直すと、実際の色が出たのでした。
多少の色の誇張がインスタグラム等では当たり前になっている時代ですが、色の変化を忠実に再現したいときは、その時の天候や環境に合わせてホワイトバランスを変えてみてください。
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ホワイトバランスをフィルター代わりに
色温度 色んな環境(自然光や人工的な光源)の光の色を数値として表したものを「色温度」と言い、ケルビン(K)で表記されます。色温度が低くなるほど赤み(暖色)が増し ...