みなさんは冬になると川や池などに集まってくる、水鳥たちの区別がつきますでしょうか?特に有名なのは、みなさんもご存じのカルガモ。しかし色んな水鳥の中でどの鳥がカルガモかと聞かれたなら、どの鳥か自信がありません。わたしはほとんど区別がつかず、なんとなくカモたちと呼んでいました。
カモたちに混じっているオオバン
川や池でよく見かける水鳥たちは、ほとんどカモの仲間です。しかしそのなかで少しだけ違った風貌?の水鳥がいます。全体に黒くて、くちばしと額が白い水鳥。その名前は「オオバン」という鳥です。実はこのオオバン、カモの仲間ではなく、ヤンバルクイナと同じ、ツル目「クイナ科」の鳥なのだそうです。和名はクイナ科の鳥「バン」よりも大型であることにそうで大きなバンから「オオバン」と付けられたとようです。
生息地はアフリカ大陸北部やユーラシア大陸、アイスランド、イギリス、スリランカ、フィリピン、日本などで、夏にはヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬になると東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠などに渡来して冬を越えるようです。日本では夏に北海道から九州で繁殖し、冬には本州の南で冬を越えるそうです。日本では「冬鳥」もしくは「留鳥」と言われていますが、大阪の周辺では冬鳥のようです。
首を振りながら泳ぐ姿が特徴ですが、泳ぎがとても上手で、この写真を撮っているときも水草をとりに水中に潜っていました。鳴き声は「キョン、キョン」とか、「キュッキュー」と甲高い声を出すようです。
わたしの住む大阪東住吉区の駒川などでも「オオバン」をよくみかけるようになりました。最近は個体数が増えてきていると言われているそうです。きっとあなたの住む川や池などにもいるかもしれませんので、よく観察してみてください。